今回は、遊技心で作品を掲載させていただいている
丹波立杭焼の作家さんをご紹介したいと思います♪
第一回に登場していただくのは・・・
「悟窯 市野 哲次(さとるがま いちの てつじ)」さんです。
家業を継ぐことに迷いはなかった、と陶芸家の道に進まれた市野さん。
市野さんが作られる作品は、フリーハンドで描き出される、
淀みのないラインや幾何学模様に落ち着いた色合いが印象的。
この模様は「彩色象嵌(さいしょくせんぞうがん)」と呼ばれる技法で、
削った溝に化粧土をはめ込み、模様を描いていくというもの。
とても繊細で手数がかかる技法で熟練の技が成せる仕事です。
しかし、このシャープなラインに合わせる
素朴であたたかみの感じられる器や釉薬の色合いからは
穏やかでゆったりした市野さんの人柄が感じられます。
「自由に楽しんで使ってもらえれば。」と笑顔で語る市野さん、
どのような作品が生み出されるのか、今後も楽しみです!
■経歴
1985年 嵯峨美術短期大学 卒業
1986年 瀬戸窯業職業訓練校 卒業、丹波立杭で陶芸家の道へ
1998年 第6回「花の陶展」大覚寺賞 受賞
1999年 県展神戸新聞社賞 受賞
2000年 兵庫県芸術奨励賞 受賞
2003年 第32回日本伝統工芸近畿展新人奨励賞 受賞
2004年 伊丹国際クラフト展白雪酒永代覚帖仕込み賞 受賞
2007年 神戸ビエンナーレ「現代陶芸展」審査員特別賞 受賞
兵庫県工芸美術作家協会会員、日本工芸会正会員。
他にも多数の公募展で入賞され、阪急梅田本店など全国の百貨店などで
精力的に個展を開催されています。
市野 哲次さんの作品は下記 遊技心サイトからご覧いただけます。